浄土真宗本願寺派 光寿山 正宣寺

常例法座 『正信偈』を読む 第3回

2014年10月1日(水) 14:00~

“あまねく無量・無辺光、無碍・無対・光炎王、清浄・歓喜・智慧光、不断・難思・無称光、超日月光を放ちて塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る”『大無量寿経』では、阿弥陀さまの光明の徳を十二通りに明かし、十二光仏と呼んでいます。親鸞聖人は、『正信偈』の最初に「帰命無量寿如来、南無不可思議光」と無量寿・無量光の次第で書かれています。しかし、これは唯一の例外で、「尽十方無碍光如来」「南無不可思議光仏」と光明で仏さまを語るのが、親鸞聖人の阿弥陀仏観の特長です。師匠の法然聖人は、「すべての生きものはいのちが大事だ、そのいのちが限りないいのちをもって限りないいのちを与える。そこに総てがついてくるのだ。いのちがあってこそついてくる」と阿弥陀さまをいのちで捉えていくところがあります。師弟関係であっても微妙な違いが出てくるようです。親鸞聖人は、「阿弥陀さまとは『大無量寿経』の智慧の言葉となって、私たちを呼び覚ましている」と教えてくださいます。そのことを十二光によって味わってみたいと思います。合掌

講師

住職

タイムテーブル

14:00 勤行『正信念仏偈』
14:35 講義(途中休憩10分)
16:00 恩徳讃、閉会